ストロングゼロを筆頭にストロング系チューハイの売上は年々右肩上がりに伸びているといいます。
売上が伸びているなら、チューハイメーカーも酒屋さんも嬉しいし、消費者にとっても安くお酒が飲めるということですから、みんなハッピーになれますよね!めでたしめでたし!
ストロング系チューハイばんざーい!・・・
・・・とはいかないようで、多くの人が飲むようになったと同時に、このストロング系チューハイの危険性を訴える声も多く上がっていることを皆様ご存知でしたでしょうか?
今回は今話題になっているストロング系チューハイの依存症による危険性についてまとめてみたいと思います。
ストロング系チューハイは『お酒が飲めない人でも飲めちゃう!』ことが問題
まず第一に、ストロング系チューハイはアルコール度数が濃いだけでなく含まれている人工甘味料の割合も非常に強く、アルコールの独特な香りを感じにくいため、お酒が弱い人でもついつい飲み過ぎてしまう傾向があります。
普通のビールのアルコール度数が6%から7%とされていますから、そのビールと同じペースで飲めば多くのアルコールを急激に摂取することになるのは解りますよね?
この『飲みやすさ』こそがストロング系チューハイが危険だと言われる要因なのです。
アルコール度数が弱いチューハイであれば3%から4%ほどの度数ですから、単純に計算しても倍以上のアルコールを同じ早さで摂取することになります。
ストロング系チューハイで依存症になるのはお酒が弱い人だけじゃない!
お酒が弱い人がストロング系のチューハイをジュース感覚で一気飲みなんてしてしまったら、急性アルコール中毒を引き起こしてしまうことは簡単に想像出来ると思います。
しかし、ストロング系チューハイはお酒が強い人こそ注意が必要だと言われています。
というのもお酒を普段から飲んでいて、『自分はお酒が強い』と思っている人は、あまり躊躇することなくグイグイと飲んでしまいますよね?
そうなると本人も気づかないうちに酔いが回り、知らず知らずのうちに多くのアルコールを摂取することになってしまうのです。
米や麦など自然由来のものを発酵させたお酒とは違い、ストロング系チューハイは人工アルコールを人工甘味料で味付けしたものですので体に良い訳がありません。
特にソーダ系の飲み物によく使われている『アスパルテーム』という人工甘味料が多く使われており、病気のリスクを高めると言われています。
ストロング系チューハイは手っ取り早く酔っぱらう為に飲むもの?
特に若者の間でストロング系チューハイは手っ取り早く酔っぱらえると人気があります。
確かに、お酒を飲むのはある意味『酔っぱらうため』でもあります。
ですから、酔っぱらう為にお酒を飲むことが悪いとは言いませんが、コンビニなどで手軽に買えるうえに飲みやすく人工的な甘味料で味付けされたアルコールを短時間で摂取するという習慣を身に付けてしまうと『アルコール依存症』になりやすくなることは言うまでもありません。
ストロング系チューハイは酒税を引き上げられた酒造会社がヤケになって作った?
もちろん、どの酒造会社も研究に研究を重ねて、多大な企業努力の結果、ストロング系チューハイのような商品を開発していることは知っています。
しかし、第二、第三のビールのように、国が次々と酒税を引き上げることで酒造会社もかなり追いつめられていることは間違いがなく、極力コストをかけずに新しい商品を開発するため、消費者の健康を考えることが後回しになっているように思います。
実は、私も以前はストロング系のチューハイを毎日のように飲んでいたのですが、ある日ストロング系のチューハイで悪酔いして、翌日も酷い二日酔いが続いたことをきっかけにストロング系のお酒は飲んでいません。
自分の体が『これは危険だ!』と言っているような気がしたんですよねw。
ストロング系チューハイが医師から『危険ドラッグ』とまで言われる理由
ストロング系チューハイ、実はヤバい説は国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部長の松本俊彦氏のSNS投稿がきっかけとなり拡散されました。
「危険ドラッグとして規制対象とすべきです。飲みやすさのせいで多くの人がビールの倍近い濃度のアルコールをビール並みの早いペースで摂取し、血中濃度の上昇が急峻です。公衆衛生的アプローチを考えれば,本来の酒税はアルコール度数の上昇に伴って傾斜すべきところですが、『税収ありき』の国の二転三転する方針にメーカーが追い詰められて、確実におかしな事態を引き起こしています」
松本俊彦氏のFacebookより
違法ドラッグはなににしても良くありませんが、少し前に流行った『危険ドラッグ(脱法ドラッグ)』は、法律の網をかいくぐるために化学式を意図的に変えて、中国の劣悪な環境で工場の廃油などから作られていたものがほとんどであり、既存のドラッグよりも体に悪影響を及ぼすと言われていました。
これと同様に『とにかく酔えればいい』といった考え方そのものが『危険ドラッグ』と似ていると言われる理由なのだと思います。
ストロング系チューハイのアルコール依存症に関する危険性まとめ
いかかでしたでしょうか?お酒は適度に飲むもの・・・なんて言っても、お酒が大好きな人にとっては耳が痛い話ですよね。
しかし、これらのことを知らずにストロング系チューハイを飲み続けてしまうのは本当に危険なのではないかと思います。
これから先、ストロング系チューハイに関しては規制が入る可能性もありますが、自分自身でしっかりと飲む量や種類などを管理して楽しい飲みにケーションを長く楽しみたいものですね。
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