昨日、大分の大分県玖珠町の大矢渓谷でバーベキューをしていた子どもを含む18人が14日から孤立状態となり、後に全員が発見され無事に救助されました。
バーベキュー中に増水し孤立した18人全員を救助 大分
この事故に関して、検索ワードで急上昇しているこの『DQNの川流れと』いう言葉、一体どういう意味で、元ネタは何なのでしょうか?
実はDQNの川流れとは1999年8月14日に神奈川県足柄上郡山北町の玄倉川で実際に起きた水難事故のネットでの呼び名のことなのです。
そんな悲惨な水難事故がどうして『DQNの川流れ』などと呼ばれているのでしょうか?
この事故では女児を含む13名が亡くなるという大惨事だったのですが、『DQNの川流れ』と呼ばれるようになった理由はこの事故に至るまでの経緯にあります。
20年前に起きた『DQNの川流れ』の超簡単まとめ
玄倉川の中州でBBQを楽しんでいた18名の一行ですが、台風接近により川の氾濫が心配されるため、その場所にテントを張らないようにと地元の人達が呼び掛けたにも関わらず、彼等はBBQとキャンプを決行。
その後も、地元警察、消防がテントの引き上げを呼び掛けるも無視たのです。
無視と言うよりも『うるさい』『人の行動に干渉するな』などの暴言を吐く始末。
翌日、予報通りに大雨となり川が氾濫、中州に張られたテントは途中非難した2名を除いた18名が氾濫する川の中に孤立することとなったのです。
救助隊も登場し救助しようとするも、あまりの流れの激しさに救助は難航しました。
そして、こともあろうか、救助の人達や救助を助ける地元の人達に対しても『早くしろ』などと暴言を浴びせ続けたというから驚きです。
最終的に救助が間に合わず女児を含む全員が流され、その内13人が死亡するという最悪な結果を迎えました。
これが、『DQNの川流れ』と呼ばれている水難事故の要約です。
今回の大分県の水難事故も『DQNの川流れ』になりかねかった
今回の大分県での事故もどういう訳か18名という人数が一致していたこともあり、20年前の玄倉川水難事故(DQNの川流れ)を思い出した人が多く、その事故に例えたようなツイートが増えたことで『DQNの川流れ』というワードがトレンド入りしたようです。
今回の事故では全員無事ということで本当に良かったのですが、台風が来ていることを知っていながら、川の近くで子供を連れてバーベキューなんて、誰も突っ込む人いなかったのかな?って思うと、20年まえの『DQNの川流れ』を思い出してしまいますよね。
『DQNの川流れ』の元ネタは自然災害じゃなく人災
今回、思わぬ形で注目された20年も前の自己ですが、確かに人が亡くなっている自己なので『DQNの川流れ』などという名前は不謹慎な気もします。
しかし、この事故は自然災害というよりも完全に人災だと思います。
ですから、二度と同じような事故を起こさないためにも、こうやって時々話題に上るのはある意味仕方ないし、逆に忘れないように出来るのかもしれないと思いました。
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