『パッチギの呪い』という言葉を知っているだろうか?
『パッチギの呪い』の『パッチギ』とは2003年に制作、2004年に公開された井筒和幸監督による日本映画のタイトル。
『パッチギ』には当時はほぼ無名でも後に人気俳優となる多くの若手俳優達が出演者として名を連ねており、その出演者の多くがその後、不祥事を起こしたり、トラブルに巻き込まれるなどして次々と表舞台から消えていきます。
いつしかそれは『パッチギの呪い』と呼ばれるようになり、その呪いは2024年となる現在もなお続いていると囁かれているのです。
今回はそんな『パッチギの呪い』、そして『パッチギ』という映画について深く掘り下げてみたいと思います。
『パッチギ』ってどんな映画?あらすじと主な出演者達
パッチギという聞きなれない言葉は『突き破る、乗り越える』という意味のハングル語、つまり韓国や北朝鮮で使われる言葉です。
また、俗語的な意味でケンカなどで使う『頭突き』の意味もあると言われています。
映画『パッチギ』は1970年代から1980年代における日本の高校生と在日韓国人の高校生達の青春や苦悩を描いた作品となっています。
しかし、単なる青春映画に留まらないメッセージ性の高い作品となっています。
パッチギ出演者
塩谷瞬
小出恵介
沢尻エリカ
真木よう子
オダギリジョー
桐谷健太
浅利陽介
加藤亮
光石研
中村ゆり
余貴美子
江口のりこ
波岡一喜
楊原 京子
木下 ほうか
ケンドーコバヤシ
キムラ緑子
前田吟
大友康平
笹野高史
松澤一之
パッチギを見ていると、当時は無名だった俳優から、活躍していた俳優を含め現在のテレビドラマや映画でよく見る俳優達が続々と登場します。
恐らく名前を見ても解らない俳優さんも多いかもしれませんが、顔を見れば直ぐに判る俳優さんもたくさんいます。
『え?この人も出てたんだ!』って感じで見てるだけでも面白いですよw。
主役をつとめた塩谷瞬と小出恵介のパッチギの呪い
『塩谷瞬、小出恵介の2人が主演』という時点でピンとくる人は多いと思います。2人とも人気絶頂の最中、不祥事によって姿を消した俳優の代表格とも言えますよね。
パッチギの呪い:小出恵介の場合【未成年者との淫行報道で芸能活動を停止】
パッチギの呪い:塩谷瞬の場合【二股疑惑で涙の謝罪後メディアへの露出が著しく低下】
その他パッチギの呪いで消えた(?)出演者達
パッチギの呪い:高岡奏輔の場合【宮崎あおいと結婚するも離婚、不適切発言で芸能界を干される】
パッチギの呪い:真木よう子の場合【コミケで自信の写真集を販売したいとクラウドファウンディングでお金を集めてヒンシュクを買う、2024年、お笑い芸人岩橋が飲みの場で空気銃で撃たれたと告白し大炎上となる。】
パッチギの呪い:沢尻エリカの場合【MDMA所持の疑いで逮捕される】
パッチギの呪い:木下ほうかの場合【共演した女優2人から性的被害を受けたと告白され炎上、干される。】
その他、フォーククルセイダースの加藤和彦が、映画公開後に自殺。(エンディングで流れる『あの素晴らしい愛をもう一度』がこの作品をさらに引き立てます。加藤和彦さんありがとうございます。)
また、井筒監督はこのパッチギ以降、ヒット作品を撮れていません。(これも呪いか?w)
そして、パッチギ!以外でも『フラガール』『月はどっちに出ている』などのヒット作を世に出した映画製作会社シネカノンが『パッチギ!』発表の5年後の2010年に経営破綻しています。
『パッチギの呪い』とはなにか?出演者や関係者が続々とトラブルで姿を消した映画 まとめ
出演俳優達の不祥事やトラブルと映画の因果関係は正直言って無いと思いますが、これだけ多くの人気俳優を輩出した映画ですから、半面的にそういうこともあるのかもしれません。
出演者のうちの多くが映画の役どころだけでなく実際に在日韓国人の方であると言われていますが、この記事では誰が在日で、誰がそうではないのか、ということについては割愛します。
なぜなら、この映画を語る上でそのことについて取り上げることはあまり意味が無いからです。
現在、世界で起こっている戦争や争いの元になっているのは人の頭の中にある『分断』という意識です。
この映画は、韓国、北朝鮮、日本との間にある大きな歴史的な溝をテーマを描いてはいますが、それはあくまでも手段であって、その向こうには何か更に大きなメッセージがあるように感じます。
パッチギを『まだ、観たことない』という人はもちろんのこと『前に見たことがある』という人も、是非もう一度改めてこの映画パッチギを観てみることをおすすめします。
以上、『パッチギの呪い』という、少々過激なテーマで書きましたが、この映画は日韓関係が冷えきっているように見える今だからこそ、今一度注目されるべき映画なのではないでしょうか?
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