テレビ業界の巨塔と言える、吉本興業やジャニーズ事務所などが抱える問題が次々と世の中に露呈し、崩壊が始まっていることは皆様ご存知のことと思います。
特に、これまで絶対的な強さを見せて来たジャニーズ事務所は所属タレントの不祥事が続いていることもさることながら、代表的なタレントが退所するなど、以前のような結束力のようなものも衰えてきてるように感じます。
2019年の7月にジャニーズ事務所の創設者ジャニー喜田川さんが亡くなり、タレントとして活動していた滝沢秀明さんが副社長に就任しました。
ちょうどその時期から雪崩式にタレントの退所が続いたことにより、ジャニーズ事務所の崩壊は滝沢秀明が原因なのでは、と囁かれていますが、本当にジャニーズの崩壊は滝沢氏が副社長に就任しことが原因なのでしょうか?
今回は、今話題になっているジャニーズ事務所の崩壊と滝沢秀明副社長との関連について掘り下げてみたいと思います。
SMAPの解散から始まったジャニーズ事務所の崩壊
2016年の8月に解散を発表し、同年12月に解散したSMAPに続き、嵐も2020年の12月31日をもって活動を休止することを発表。理由はリーダーである大野さんの『縛られない自由な生活がしたい』という考えが発端となっています。
同時期にTOKYOの山口達也さんの強制わいせつ事件がありました。
そして、これに続くように2018年4月に関ジャ二の渋谷すばるさん、2019年9月には錦戸亮さんが同グループを脱退。両社ともグループ脱退と同時にジャニーズ事務所を退所しています。
渋谷すばるさん、錦戸亮さんの脱退理由としては『自分のやりたいことをやりたい』というものでした。
ジャニーズ事務所の崩壊は終身雇用制度の崩壊とともに・・・
タレントと言えども、会社で働く社員のようなものです。
一般的な会社でも、何年か働いた後に方向性の違いや本人の上昇志向に伴って独立したり転職したりというのはよくあることですよね。
少し前であれば組織に属すのであればその組織を中心に考えろ、というのが当たり前の常識と言われていました。
しかし、今は個人それぞれの願望や自己実現を大切にしてもよい時代です。
というよりも、それが出来る人こそが周りからの信頼や富を勝ち取ることが出来る時代とも言えます。
ですので、ジャニーズ事務所の崩壊は、一般の会社などの終身雇用という概念の崩壊に通じるものがあるように思えます。
ジャニーズの崩壊は時代の流れに沿った自然なこと
テレビ業界と言っても、確立されてから数十年しか経っておらず、人類の歴史から考えればほんの一瞬の出来事に過ぎません。
これまでは大きな事務所や腕力の強い芸能事務所がテレビ業界全体に幅をきかせていてやりたい放題の印象がありますが(もちろんエンターテイメントとして良いものを作ってはいたが・・・)、やはり既得権益が一点に集中してしまうと思わぬ歪みが生まれるのはごく自然なことです。
これらのことを考えると、ジャニーズ事務所という芸能界の巨塔の崩壊は、かつてこの地球上から恐竜が滅びたように、現代の在り方に適合しなくなったものがその姿を変えようとしている状況だと思います。
これは別に悲しいことでもなんでもなく、インターネットが登場したことと同じように、単なる進化の過程に過ぎないことなのです。
滝沢英明の副社長就任はジャニーズ崩壊のきっかけに過ぎない
マスコミはそれを読む人間が理解しやすいように、『原因は○○』、『○○の責任』などと言いたがります。
しかし、これからジャニーズに限らず大手の芸能事務所(特に既得権益が集中している事務所)は何らかの形で改革を迫られたり、崩壊していくでしょう。
確かにジャニー喜多川氏ほどの求心力は滝沢秀明氏には無いと思いますが、これは誰がこのポジションに就いても同じことだったと思います。
ジャニー喜田川さんが亡くなった後、たまたま滝沢秀明氏が副社長に就任したというだけであって、ジャニーズ事務所の崩壊は滝沢副社長の責任では無いと言えるのです。
ジャニーズ事務所崩壊に関するツイッターの反応
Twitterでもジャニーズ崩壊についてのつぶやきは多く見られますが、滝沢副社長の経営方針が崩壊を招いているというような意見はあまり見つかりませんでした。
やはり一部のマスコミが面白がってそういった考えを流布している様に思えます。
【まとめ】ジャニーズ事務所の崩壊は滝沢秀明副社長の責任?
ということで、広い視点から見ればジャニーズの崩壊は、滝沢秀明副社長だけでなく、特定の誰かの責任に留まるものではなく、世の中の流れにそった自然なことだと言えます。
かつては『事務所の力』などという言葉が普通に使われていましたが、その言葉の概念のともにジャニーズ事務所もこれから生まれ変わるのではないでしょうか。
そして、事務所の力に頼らない本物のアーティストやコンテンツが生まれて来るのだと思います。
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