なぜ?東須磨小の『教師カレー暴行事件』の犯人4人が起訴猶予!

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まだまだ記憶に新しい、神戸の東須磨小学校で起きた教師4人による別の教師に対するいじめ・暴行事件。

いやがる同僚教師に対して激辛カレーを無理矢理食べさせたり、カレーを顔に塗りつけたりしてケタケタと笑いながら撮影された動画がテレビのワイドショーで何度も流されて胸糞悪い気分になった人も多いはず。

そんな4人組の犯人グループ(東須磨小教諭)に対して神戸地検が蔀俊元教諭(34)と柴田祐介元教諭(34)と、現職教諭2人(長谷川雅代、佐志田英和)の計4人を起訴猶予処分とすることを決定したと報じられました。

『え?あんなに酷い暴力行為をして、起訴猶予?』と思われた方も多いのではないでしょうか?

今回は、なぜ『教師カレー暴行事件』の犯人4人が起訴されずに『起訴猶予』となったのか、そして『起訴猶予』とは一体何かについてまとめてみたいと思います。

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なぜ『教師カレー暴行事件』の犯人4人は起訴ではなく起訴猶予になったのか?

神戸地検は『教師カレー暴行事件』の起訴を見送り、起訴猶予とした理由について、下記の様にコメントしています。

起訴を見送った理由について地検は、被害教諭は市教育委員会が加害者を懲戒処分としたことに納得し、刑事処分も早期に終結することを希望したためとしている。加害者4人が社会的制裁を受け、反省していることも考慮した。

出典:KYODO

この処分によって、一応はこの『教師カレー暴行事件』も区切りがついた形となりますが、『起訴猶予』ってところがどうも釈然としませんよね。

なぜなら『教師カレー暴行事件』は、激辛カレーを強要しただけではなく複数人が数年にわたって一人の被害者(教諭)に対して暴行を繰り返していたうえに、他の女性教諭も巻き込んで性的な強要までしていたかなり悪質な事件だからです。

刑事罰を受けて当然だと思うのですが・・・。

と、ついアツくなってしまうのも、事件後に発表された4人の容疑者の謝罪文や、犯人のうちの一人である蔀俊の反省が感じられないツイッターのコメント等を見てしまっているからかもしれません。

ほとぼりが冷めたころに、またしれっと教職に就くなんてことがないことを強く望みます。

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『教師カレー暴行事件』の犯人4人が受けた起訴猶予とはなにか?

ここで一応『起訴猶予』ということについて整理しておきたいと思います。

起訴には裁判(法廷)が開かれる正式起訴(公判請求)と、略式起訴(書面審理で罰金刑を科す)があります。起訴しないことを不起訴といいます。不起訴の中には、有罪を立証する証拠が充分に収集できなかったために、起訴しても無罪になってしまうために不起訴にする場合があります。これを嫌疑不十分(証拠不十分)による不起訴と言います。また、不起訴には証拠が充分集まり起訴すれば有罪になるけれども、諸般の事情(被害が軽微・示談ないし被害弁償ができている、被害者が被害届・告訴を取り下げたなど)を考慮して、今回は、犯人に刑罰を科さずに「許す」という意味で不起訴にする場合もあります。これを起訴猶予と言います。ですから、起訴猶予も不起訴の一種です。

出典:弁護士ドットコム

ちょっと解りにくいですが、今回の犯人4人が受けたのは『起訴猶予』なので、『犯罪を犯したことに間違いは無いが、反省しているし軽微だから許す』ということになったという訳です。

確かに『社会的制裁を受けている』のは解りますが、被害者の心の傷を考えるとせめて裁判を行って、刑事罰を科すのが筋なのでは?と思ってしまいます。

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教師カレー暴行事件の犯人が受けた『起訴猶予』と『不起訴』の違いは?

上の説明によると、『不起訴』には二種類あって、ひとつは『証拠不十分や人違い』つまりは『シロ』の為に起訴出来ない場合と、今回の『教師カレー暴行事件』の様に本人も認めて反省もしているので許そうという場合です。

そう考えると、いくら犯罪として認められたといえ、あれほどの暴力事件を起こして『不起訴』扱いになるのは納得が行かないですね。

また、起訴優ととなった犯罪者のケースも、証拠不十分で犯罪と認められない場合も同じ『不起訴』というくくりで呼ぶのもおかしな気がします。

とにかく、悪ふざけの気持ちであったとしても他人に暴力をふるうという行為が許されないことなのだということをもっと強く示す必要性を感じます

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起訴猶予処分となった『教師カレー暴行事件犯人』についてツイッターの反応

ツイッターでの反応を見てみると、ほとんどの人達が『起訴猶予』という処分に対して不満を持っているようでした。

やはり『既に社会的制裁を受けている』というのはこういった暴力事件の場合あまり意味が無い気がします。

しかも、この犯人達は自分達の給料の減額や差し止めに対して最後まで不服申し立てをしていたぐらいですから、ことの重要性を解っていない、つまり反省していないと思われても仕方ないと思います。

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